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口腔ケアでQOLの向上 | 口腔ケアは心身の健康保持のために重要?

高齢者の口腔ケア

適切な口腔ケアはQOLの向上

適切な口腔ケアを行い、口腔の疾病予防をすることは、QOLの向上につながります。QOLは「Quality Of Life=生活(人生)の質」を意味しますが、その質を高めるには心身の健康保持が欠かせません。中でもお口の健康は、「食べる」「話す」だけでなく、「笑う」「表情を作る」など感情を表すことにも影響するものであり、まさに心身の健康保持のために重要な要素です。

2種類の口腔ケア

口腔の疾病予防のための口腔ケアは、大きく2種類に分類されます。口腔内を清潔に保つための「器質的口腔ケア」と、口腔機能向上のための「機能的口腔ケア」です。

器質的口腔ケア

器質的口腔ケアでは、歯磨きやうがいにより食べかすや歯垢を除去し、口腔内にある細菌数を減らすことを目的とします。

機能的口腔ケア

一方機能的口腔ケアでは、嚥下機能を鍛えるトレーニングやマッサージなどで、口の動きの維持や回復を目指すことが目的です。このように口腔ケアは、虫歯や歯周病などの予防だけでなく、健康的保持のためにも欠かせません。そしていずれもQOLを高めることにつながり、特に高齢者にとっては重要なものです。

高齢者の口腔ケアは介護予防にも有効

口腔機能向上の目的

高齢者の口腔ケアは介護予防にも有効だということで、厚生労働省によって口腔機能の向上のためのマニュアルが提案されています。口腔機能が向上すると、人とのコミュニケーションや食事の時間がより一層充実したものとなります。高齢者自身もそれを意識することで、介護予防への意欲が高まるのです。自ら意識的に口腔ケアに取り組むためには、セルフでケアを行うだけでなく、かかりつけ医の存在も大切だと考えられています。

かかりつけ医の定期健診の重要性

定期的に検査したり相談したりできる歯科医があれば、口腔内の健康を意識しやすく、健康保持につながるためです。口腔ケアで心身が健康になるとQOLが向上する、QOLが高まるとさらに心身の健康につながる、といった好循環を生み出すことが可能です。そのためにも、まずはかかりつけ医での定期健診という習慣から始めてはいかがでしょうか。