毎日たくさんの患者様が来院する外来は業務量が多いため、看護師の仕事も多岐に渡ります。その中で、外来看護師に求められるスキルや向いているタイプとはどのような人かを解説します。
外来診療の看護師に求められるスキル
手技スキルとマルチタスク能力
外来看護師のおもな仕事は、診察介助や採血などの医療処置のほか、検査のサポート、患者様への説明や生活指導、受付、カルテ入力といった事務作業になります。訪問診療や病棟で行うような排泄・清潔ケアなど、患者様に対する直接ケアはほとんどなく、医療処置も少なめです。ただし、外来で対応数が多い採血や点滴などの手技スキルは不可欠です。またテキパキと患者様に対応するスピード感、限られた時間の中で的確にアセスメントする力も求められます。そのためには、さまざまなタスクを同時進行でこなせる能力が求められます。
対人スキルとコミュニケーション能力
老若男女、症状が異なる患者様に対応するには対人スキルも必要です。コミュニケーション能力の高さはもちろんのこと、協調性に優れていることや機転がきくことも、外来看護師として働くうえで有利になります。このような対人スキルについては、患者様だけでなく、そのご家族、医師や他職種と連携するためにも重要です。
外来診療の看護師が向いているタイプ
ワークライフバランスを重視したい人
そのほか、外来看護師は夜勤がないケースが多く、ワークライフバランスを重視したい人に向いている働き方です。残業が少なく休日も固定されていることから、家庭とも両立しやすい環境といえます。ただし残業がないと給料が増えにくいため、バリバリ働いてたくさん稼ぎたいというよりも、私生活と両立しバランスよく働きたい人に適しています。
まとめ
ここまで述べてきたように、外来看護師に向いている人は、スピード感をもって業務を同時進行できる人、対人スキルに優れている人、夜勤がない環境で働きたい人が挙げられます。ただし、実際に働く職場によって求められるスキルは違うものです。スピードよりも正確性が重視される場合もあります。
コミュニケーションの取り方も、フランクさが求められるのか冷静さが求められるのかで適性が変わってきます。「適性がないかも」と思っていても、自分の特性と職場がマッチしていれば、活躍できる可能性は十分にあります。