歯周病はなぜ、サイレントディジーズと言われるのか? | 歯周病のリスク

歯周病

歯周病はサイレントディジーズ(静かなる病気)

歯周病は歯が抜けるリスクがもっとも大きい疾患です。歯周病の初期では自覚症状がない場合がほとんどで、歯がぐらつく、腫れや痛みが出る、噛み合わせが悪いなどの症状が出て初めて気づく方が多いのです。さらに症状が出た頃にはすでに歯周病は進行し、治療せず放置すると歯が抜けてしまいます。その特徴からサイレントディジーズ(静かなる病気)ともいわれます。

歯周病菌に感染すると骨が溶けていく

歯周病は歯周病菌に感染することで知らないうちに骨が少しずつ溶けていく病気です。早期発見・早期治療につなげるためには歯周病のリスクを知っておくことが大切です。むし歯、歯に詰め物をしている、歯並びが悪い、噛み合わせが悪い、歯ぎしりをする。このような歯のトラブルがある方は、歯周病のリスクが高くなります。

歯のトラブルは歯周病のリスクが高い

なぜなら、むし歯や詰め物の周辺には、歯周病の原因である歯垢がたまりやすくなっているからです。さらに歯並びが悪いところは磨きにくく歯垢がたまります。噛み合わせが悪いところや歯ぎしりをする方は負荷がかかった歯の骨が弱り歯周ポケットを広げます。そして深くなった歯周ポケットには歯垢がたまりやすく、また落としにくくなります。

タバコの歯周病発症リスクは5倍!

歯のトラブルの他にも歯周病のリスクはあります。タバコの発症リスクは約5倍ともいわれ、タバコを吸っている方はタバコの煙や成分の作用で、口の中は歯周菌が繁殖しやすい環境になっています。さらに唾液の分泌が悪くなり、菌がたまりやすい状態です。

糖尿病との密接な関係

また、糖分は糖尿病にも影響します。歯周病は糖尿病と密接に関係し、糖尿病が悪化すれば歯周病も進行し、歯周病が悪化すれば糖尿病にも悪影響を与えます。

すでに糖尿病にかかっている方や遺伝的に糖尿病になりやすい方は、普段の食生活の見直しが重要です。他にも、不規則な生活による免疫力低下や口のなかの免疫作用が低下すると歯周病菌に打ち勝てず、正しいケアをしても歯周病のリスクを加速させてしまいます。

個人の意識で予防が可能

歯周病のリスクは他にもあり、どんな方でもかかる可能性があります。実際に日本の30歳以上の成人の80%は歯周病にかかっているといわれます。歯周病は完治が難しく、再発も多いため継続したコントロールが必要になります。生活の身近なところに潜む怖い病気ですが、個人の意識で予防も可能です。

喫煙や不規則な生活習慣の見直し、歯のトラブルがある方は早めに歯科医院を受診して治療する。すでに他の病気がある方はその治療も必須です。そのうえで毎日の丁寧な歯磨きと歯科医院での定期検診。定期的に歯科医による歯のチェックとクリーニングを受ければ歯垢をためない健康な歯を維持できます。検診は歯のトラブルや自覚症状がある方も、症状がない方でも受けられます。歯磨きや歯の状態、食生活に不安がある方はぜひ一度、歯科医院でチェックを受けてみてください。

この記事を監修してくれた歯医者さん
日本口腔外科学会 認定医

略 歴
昭和大学 歯学部 卒業・昭和大学大学院 歯学研究科 臨床系歯科麻酔科学 修了・昭和大学 歯学部 全身管理歯科学歯科麻酔科 助教・医療法人社団コンパス 常務理事

保有資格
歯科医師、歯学博士・日本口腔外科学会 認定医・日本外傷歯学学会 認定医

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