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保険適用の総入れ歯の特徴 | プラスチック樹脂の総入れ歯のメリットとデメリット

入歯(義歯)

保険適用の総入れ歯のメリット

安価で短期間治療

総入れ歯はすべての歯を製作する必要があるため、自費治療では数十万円ほど費用がかかる傾向にあります。その点、保険適用内の総入れ歯は安価で提供でき、患者様の費用負担も少なくなるのが特徴です。保険適用内で製作できる総入れ歯はレジンというプラスチック樹脂が素材となります。固定するための外科手術は行わず、短い期間で治療を完了するのもメリットです。

修理補修がしやすく、様々な口腔内に適応

すべてがプラスチックレジンでできているため、落として割れた場合でも修理や補修がしやすく、一から製作し直す必要もありません。適用範囲が広く、様々な口腔内の状態に適応できるのもメリットのひとつです。保険適用内の制限がある中で多くの症例に対応することができます。安価で短時間に製作できるため多くの患者様が利用していますが、注意点もいくつかあります。

保険適用の総入れ歯のデメリット

金属より強度が劣る

レジンはプラスチック素材であることから、強度が金属より劣ってしまいます。そのため全体的に厚みを出さなければ壊れやすい状態になり、薄く作ることができません。全体的に厚いことで装着時に違和感が出て、喋ることや食べることがスムーズにできなくなります。分厚いことで熱伝導率も下がり、熱さや冷たさを感じづらくなる点もデメリットとして挙げられます。熱が伝わりづらいと味覚にも影響が出てしまうため、適切な食事を行うためにはとても重要な部分です。

臭いが定着しやすい

臭いが定着しやすい

壊れやすいことに加え、臭いが付きやすい素材でもあります。毎日手入れを行ったとしても臭いが定着しやすく、修理や補修だけでなく定期的な取り替えが必要になる点にも注意しましょう。

不安定で外れやすい

またレジンの総入れ歯は固定するための手術を行わず、粘膜に吸着させているのが特徴です。

これにより安定が悪くなっているので外れやすくなり、しっかり噛むことが難しくなります。アタッチメントやインプラントを併用することで安定した装着を行えますが、保険適用外となり治療費が高額になるので注意してください。