訪問診療とは
訪問診療とは、通院困難事由のある患者様のもとに、医師が計画的に訪問して診療や治療、検査、投薬を施す医療サービスのことを指します。終末期療養を自宅で希望している方や高齢で寝たきりになってしまった方などが対象となります。
訪問診療と往診の違い
訪問診療と往診の大きな違いは、訪問頻度やタイミングです。訪問診療は医師による診療計画が策定されて、定期訪問にて健康管理が徹底されます。対して、往診は患者様の依頼を受けて、その都度診療を行います。
訪問診療のメリット
リラックスした状態での治療
訪問診療には医学管理を計画的に行えるという、往診にはないメリットがあります。その他にも、患者様が住み慣れた自宅で治療を受けられることも強みの1つです。例えば、病院に入院していれば、常に見守られているのでいつでも素早い治療を受けられます。しかしながら、病院の4人部屋での入院にストレスを感じる方も少なくありません。特に他人とのコミュニケーションが苦手な方などでは、他人との入院生活にて精神的ストレスが起こり、完治がかえって長引いてしまうケースもあります。その点、住み慣れた自宅での治療なら精神的なストレスはなく、診療も計画的に行われるので、リラックスした状態で治療に臨めます。
家族の負担軽減
処方される薬についても、クリニックと薬局が提携することで、自宅に処方箋どおりの薬が届けることも可能です。このように、訪問診療なら患者様本人だけでなく、介護する家族の負担も軽減することが可能です。訪問診療と往診に対して違いはないと勘違いされている方も少なくないので、これらの相違点をきちんと把握しておきましょう。