外来診療とは、ご自身での通院や救急車での搬送により病院に訪れた患者様に対して行う治療のことです。外来診療には大きく分けて、3つの種類があります。
一般診療とは
外来診療のうち最も身近なものが「一般」診療です。「一般」診療とは、初診の方、もしくは継続的に通っている再診の方の診療をいいます。体調不良の方の窓口であり、幅広い年齢層・症状の方が来院されるため、病院で勤務する医師の多くが「一般」診療の担当です。あらかじめ受け付けた予約をもとに診療する病院もあれば、予約は受け付けずに患者様が来院した順番で診療をする病院もあります。
専門外来とは
次に、「専門」外来です。一般的な診療や検査では病状の判断が難しく、より専門的な検査や治療が必要な場合に利用されます。数多くの検査機器が備えられており、より詳しい病状を把握する検査が可能なため、「一般」外来の医師から専門的な診療を受ける必要があると判断された患者様が、「専門」外来へ移るケースが多いです。特定臓器の異常や症例の少ない特定疾患に関する膨大な情報も保有しており、セカンドオピニオンとして「一般」診療で判断された病名が正しいかどうかを見定める役割も「専門」外来では担っています。
救急外来とは
最後が「救急」外来です。時間外でも利用できる外来診療を指し、事故や病状の急変など、緊急性の高い身体的トラブルが発生した患者様への対応を役割としています。救急隊と連携し、救急車で運び込まれた患者様の対応も可能です。すぐさま処置が必要な患者様の診療に対応できるよう、24時間365日昼夜を問わず常に医師が滞在しており、専門的な検査のほか緊急の手術にも対応します。突然の体調不良で「一般」診療の時間外や休診日にどうしても受診したいという患者様は、「救急」外来を利用するようにしましょう。
このように、外来診療では複数の診療科が綿密な連携を取りながら患者様の治療にあたっています。