大腸ポリープとは
大腸ポリープは、大腸の粘膜がイボのように膨らんだ状態の総称です。
大腸ポリープの疑いがある場合、便に血が混じっている、おしりから血が出ている、貧血を起こすなどの症状が現れます。
年齢や食生活が原因とされていますが、遺伝的要因も影響していると考えられています。
血縁者に大腸ポリープを切除したことがある方は、ポリープができる可能性が高いとされています。
大腸ポリープの種類と治療
大腸ポリープには種類があり、腺腫性ポリープ、過形成性ポリープ、炎症性ポリープに大きく分けることができます。
治療が必要なのは腺腫性ポリープと10mm前後以上の過形成性ポリープです。
大きさが10mm未満のポリープであってもがん化する可能性はあるので、5mm以上まで育ったポリープは内視鏡で切除することが推奨されています。
内視鏡治療とその後のケア
ポリープは大きさや形状によって切除方法が異なります。
多くの大腸ポリープは大腸カメラ検査中にそのまま治療することが可能です。内視鏡で切除する場合、痛みはなく日帰りもできるので、患者様は安心して治療を受けられるでしょう。ただし、切除後は出血と穿孔が起きるリスクもあるため、安静に過ごすことが必要です。
大きいポリープや平べったい形状のポリープは入院を要する内視鏡治療となることがあります。
体を動かす仕事の場合は1週間ほど休む必要があります。
内視鏡治療では出血や穿孔が起きる可能性は極めて低いですが、治療後から1週間は飲酒や胃腸に負担のかかる食べ物は控え、運動も避けることが合併症のリスクを下げるためにも重要です。