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親知らずと年齢の関係 | 親知らずはどうして「親知らず」と呼ばれるの?

親知らず

「親知らず」の由来

親知らずはどうして「親知らず」と呼ばれるのかご存じですか。永久歯である親知らずは、最後に生えてくる永久歯で、正式には「第三大臼歯」と呼ばれています。この親知らずの名前の由来は所説あり、昔の日本人の平均寿命が50歳に満たないことから、第三大臼歯が生える頃には親はなくなっていたので「親知らず」と呼ばれるようになった説がまずひとつ。

生える時期が10代後半から20代前半頃であり、親が子どもの歯の手入れをしなくなる年齢になって生えることから「親知らず」と呼ばれるようになった説など、名前の由来はさまざまあります。

ただ、親知らずは全ての方に生える歯ではなく、親知らずが生える時期になっても生えてこない方もいます。また、30歳代や50歳代の年齢になって見える様に生えてくる方もいますし、元々ない方もいるなど、親知らずの生え方もさまざまです。

親知らずが横向きに生える原因

親知らずの特徴は他にもあり、ほとんどの親知らずが横向きに生えてきます。この原因も所説ありますが、人類の進化による説が有名です。大昔の人類は木の実や動物の肉など、硬くてよく噛まないといけない食材ばかり食べていました。その結果、当然ながら顎の骨が発達しており、より多く咀嚼するために、親知らずも正常に真っすぐに生えていたそうです。

人類の進化の過程で、大昔よりも柔らかい食材を食べるようになったために、顎の骨の発達が衰えて親知らずが正常に生えるスペースがなくなり、ほとんどの場合で横向きに生えるようになったとの説が有名です。親知らずは横向きに生えることで、隣の歯である第二大臼歯に悪影響を及ぼすことが多くなります。

抜歯が必要ないケース

抜歯が必要ないケース

正常に生えている親知らずであれば抜歯する必要はありませんし、第二大臼歯に悪影響を及ぼさないのであれば、生え方が斜めであっても、抜歯が必要ないケースもあります。ただし、ほとんどのケースで第二大臼歯を傷つけたり、虫歯を引き起こしたりしてしまうので、親知らずは抜歯されてしまうのです。

現在、親知らずが生えているけれど、痛みもなく違和感もないので、どのようにすればよいか迷っている方も少なくありません。そのような方は、歯科クリニックにご相談ください。親知らずを抜歯すべきなのか、温存すべきなのか正確な診断が可能です。放置して親知らずが痛む前に、ご相談されることをおすすめします。