歯科衛生士には多様な働き方があり、自分に合った勤務体系が選択できます。常勤、いわゆるフルタイムで働く場合と非常勤で働く場合ではどのような違いがあるのでしょうか。
常勤で働く場合
常勤で働く場合は、1箇所の歯科医院、クリニックで正社員として働く場合が多いです。副業を規定で禁止している歯科医院もあります。1週間に5日、1日8時間を基本として月給で給与が支払われます。ボーナスの支給や有給、産休、育休などの制度も利用可能です。
非常勤雇用として働く場合
非常勤雇用として働く場合は、勤務の日数、時間によって給料が変わります。一般的には、アルバイトのように時給で働く場合が多く、歯科衛生士は時給1,300円~ほどが相場です。これまでの経歴、能力、後輩育成などへの貢献度、自費治療の歩合制といったさまざまな観点から時給が決められます。求人募集の段階から、条件や時給が提示されている場合もあります。歯科衛生士の求人はここ長らく売り手市場なので、数ある求人から自らの希望に合った仕事を探すことが可能です。
掛け持ちの場合
常勤とアルバイト・非常勤の掛け持ち
また、歯科衛生士は掛け持ちで仕事をされている方もいます。たとえば、基本的には常勤で働き、休みの日にアルバイト・非常勤で働く方がいます。お金を稼ぐという目的だけでなく、さまざまな歯科医院で働き、経験を積みたいといった理由で掛け持ちをする方も多くいらっしゃいます。
アルバイト・非常勤の掛け持ち
他には、アルバイト・非常勤の歯科衛生士の仕事を掛け持ちで行っている方もいます。たとえば、シフトの関係や専門性の関係で1つの歯科医院だけではなく、複数の歯科医院で働くケースです。また、知り合いなどに頼まれて仕事を手伝う運びになり、結果的に掛け持ちになってしまった方もいます。
独立して個人事業主へ

このように、歯科衛生士はさまざまな働き方が選択可能です。さらに、経験を生かして独立し、個人事業主となる方もいらっしゃいます。たとえば、特定の歯科医院、クリニックで勤めるのではなく、講演や執筆などの活動も行います。1講演や1記事あたりで契約し、1年間の報酬を自身でまとめて確定申告をする流れです。講演や執筆にかかる交通費や研究、発表などの経費を計上できるので節税が可能です。