歯の治療やレントゲン検査も!訪問診療でできること
訪問診療では、診察はもちろん様々な処置や検査ができます。そのため、通院が難しいご高齢の方やお身体が不自由な方で訪問診療を活用される方が増加しています。
さらに医療機器の進化によって、病院でなくても対応できることは昔よりも増えています。例えば、胃カメラや大腸内視鏡の検査、心電図や超音波検査、レントゲン検査などは、簡易的な検査機器を使えば、自宅や老人ホームのような施設であっても幅広い検査が可能です。
しかし、訪問診療では対応が難しいこともありますので、順番にみてみましょう。
訪問診療でできないこと
ご自宅や老人ホームのような施設は、医療機関のように設備や器具が十分に整っているわけではありません。
例えば、専門的で大きな医療機械を使用する検査はできません。
CTやMRIといった専門機械を使用した画像検査が必要な場合は、病院などで行う必要があるため、医療機関と連携して対処していきます。
また、手術も自宅などではできない行為のため、病院での対応が求められます。
訪問診療で様々な検査を行う中で病気が発見され、大きな手術が必要になるケースや、持病が悪化してしまうケースもあるでしょう。
自宅療養をされている方の中には大きな手術を望まない方もいますが、病気の急変や怪我などで手術が必要となった場合に患者様ご本人が希望すれば、提携の医療機関で対応することになります。
日常的なサポートと往診の役割
訪問診療は決まった日時のみなので、入院中のように日常的な看護師等によるサポートは難しいです。
病院では日常の生活、医療サポートを看護師が行ってくれますが、自宅などでは細かいサポートをご家族がしなければなりません。
ただし、訪問日以外で医師に来てもらいたい場合は、往診での対応が可能です。
往診は24時間365日体制で可能なので、万が一の時の専門的なサポートは問題ありません。
訪問診療の未来と技術の進歩
今後、医療機器が発展したり、訪問診療に関する法律が変わったりした場合には、訪問診療で対応できることも増えていくかもしれません。しかし現状では難しい対応があることを理解した上で訪問診療を利用していくと良いでしょう。