訪問診療の回数について
訪問診療ではあらかじめ策定された診療計画に基づき医師による定期的な訪問が行われます。例えば、「毎月第2週・第4週の月曜日の午前にご自宅へ伺う」といった計画を立て、医師が決まった時間に合わせて訪れます。訪問診療の回数は月2回になるケースが多いのですが、「月2回」が決まりというわけではありません。
なぜ月2回のケースが多いのか
なぜ月2回のケースが多いのかというと、数年前の診療報酬改定までは「月2回以上訪問診療に行くこと」が必要だと明記されていたためです。現在は月1回の訪問診療でも認められています。
月3回以上のケースはあるのか
反対に月3回以上の訪問診療が受けられるのかというと、患者様の容態次第となります。訪問診療は基本的に、医師が定期的に訪問する回数を患者様の病状に合わせて決めます。その際、医師の判断だけでなく、ご本人やそのご家族、ケアスタッフと相談しながら決定していきます。比較的病状が落ち着いている方の場合は月2回、不安定な方は週に1回で月4回の訪問など診療の回数が多いケースもあります。患者様一人ひとりに合わせてきめ細かい対応ができることも訪問診療の特徴です。
訪問診療と往診について
一般的には、訪問診療の回数は月に1〜4回程度が目安となっており、多くの場合は月2回といった回数になります。なお、急に病状が悪化したときに患者様やご家族の求めに応じて臨時で医師が訪問する「往診」に回数の定めはありません。訪問診療と往診の両方を利用できるのが在宅医療です。訪問診療による定期的な訪問で患者様の治療や健康維持を行い、思わぬケガや急変したときに対応できる仕組みとして往診があります。