健康診断の名称および内容
各自治体において、国民健康保険に加入している方を対象とした健康診断が実施されています。健康診断の名称および内容については、被保険者の年齢によって異なるのが特徴です。18歳〜39歳を対象とする「国保無料健康診査」、40歳から74歳までを対象とする「特定健康診断」そして、75歳以上の後期高齢者医療制度に加入している方については、「後期高齢者医療健康診査」が実施されています。いずれの場合も、自己負担なし(無料)で健康診断が受けられます。ただし、決められた内容以外の健診を受けた場合の費用については自己負担となります。
39歳以下で国民健康保険に加入している方
39歳以下で国民健康保険に加入している方が受けられる「国保無料健康診査」では、問診をはじめ、身体測定や尿検査、血圧測定、心電図、胸部X線撮影、血液検査などが行われます。こちらは同一年度内に1度受診できます。
40歳以上で国民健康保険に加入している方

40歳以上で国民健康保険に加入している方が受けられる「特定健診」では、医療が必要になる前の健康管理に重点をおいているのが特徴です。生活習慣病の前段階であるメタボリックシンドロームの予防・改善を目的としています。特定健診についても、同一年度内に1回受診可能です。なお、受診前に国民健康保険の資格を喪失した方や妊娠中の方、長期入院中(6か月以上)の方、障害者支援施設・特別養護老人ホーム・介護保険施設などに入所している方に関しては、特定健診の対象外となります。
75歳以上の後期高齢者医療制度に加入している方
75歳以上の後期高齢者医療制度に加入している方は、「後期高齢者医療健康診査」が受けられます。ただし、施設等に入所している方は対象外です。健診項目は、問診・診察や身体計測、血圧測定、血液検査、尿検査などです。そのほか、医師の判断により、胸部X線検査や眼底検査、心電図検査なども実施されます。
国民健康保険に加入している方を対象とした健康診断は、年齢によって受けられる健康診断が異なります。いずれも同一年度内に1度受診可能で、決められた健診項目については無料です。受診時期になると保健所から受診券が配付されます。ただし誕生月によって受診時期が異なるため、内容をきちんと確認したうえで受診してください。