内視鏡検査の所要時間
内視鏡検査の所要時間は人によって様々です。体質や病歴・服用している薬などによってばらつきが生じるため、正確な時間が知りたい場合は専門医に相談するとよいでしょう。ここでご紹介するのはあくまでもひとつの目安ですが、医療機関での滞在時間は胃内視鏡検査(胃カメラ)が1〜2時間程度、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が2〜3時間程度です。これは、検査後にリカバリールームで安静に過ごしてから帰宅となるケースも含んでいるため、検査を実施している時間自体はこれよりも少ないことになります。
内視鏡検査の当日の流れ
検査当日の流れは、「受付→診察・問診→検査前の準備→内視鏡検査→リカバリールームでの休憩→検査結果の説明→会計」が一般的です。医師による診察・問診と検査結果説明に長い時間がかかることもありますので、時間に余裕をもって検査に臨むとよいでしょう。
内視鏡検査前に行われる検査処置

検査前に行われる処置についても紹介します。大腸内視鏡検査の場合、検査の数時間前に下剤の服用が必要です。検査の際、大腸が綺麗な状態になっていないと検査時間が長引くことがあります。また、局所麻酔や鎮静剤の注射も検査前に行います。経鼻内視鏡(鼻からの内視鏡検査)を行う場合は局所麻酔を、経口での胃内視鏡検査や大腸内視鏡検査の場合は鎮静剤の注射を行います。どちらも検査中の違和感や不快感をおさえるためにするので、検査による苦痛の心配はほとんどありません。ただし、鎮静剤を使用した場合は検査後の休憩が必要となり、その分医療機関での滞在時間は長くなります。
滞在時間を少しでも短くしたい場合は?
滞在時間を少しでも短くしたい場合に鎮静剤なしで検査を行う方法もありますが、検査が辛くなる可能性が高いため、おすすめはできません。検査のための時間があまり取れないという方は、主治医としっかり相談してから判断するとよいでしょう。検査当日までに前もって医師の診察を受けたり、WEB問診を利用したりすることで、検査時間を短縮することもできます。予定よりも検査に時間がかかったり、検査後に体調変化が現れたりするケースもありますので、余裕がある方は翌日の仕事をお休みにするなど、安静に過ごせるようにしておくと安心です。