訪問診療とは、患者様のご自宅や老人ホームのような高齢者施設を訪れて診療する医療サービスです。
訪問診療の内容は、患者様の診察・治療・健康管理の3つが挙げられ、血圧・体温測定や採血、検尿、薬の処方、療養上の相談・指導、床ずれの処置などを行います。
その際、内科医師として大切なこととは何なのでしょうか。
患者様のケア
訪問診療の内科医師は、患者様ご本人だけでなく、ご家族や各関係医療機関担当者とも連携しながら患者様の健康をサポートします。
つまり、医療関係者だけでなく、ご家族も中心となって患者様のケアを行うことが必要です。
基本的な生活はもちろん、介護や医療の分野についても、ご家族の協力が求められることがあります。そこで内科医師ができることとしては、医療関係者や患者様との情報共有です。
チームでの連携
患者様にとって最適なサポート体制を構築するため、そして、ご家族の負担を少しでも軽減させるためにも、チームでの連携が不可欠です。
内科医師は看護師や理学療法士、薬剤師、栄養士、介護士、ケアマネジャーなど、多職種と連携をとる必要があります。しっかりとした連携のためには、関係者同士の情報共有が重要です。
特に内科医師は、各スタッフ間の連携が円滑になるようにリードすることで、コミュニケーションの中心的な役割が求められるケースが多い立場です。
また、患者様やそのご家族への情報共有もサポート体制に必要です。
そのために内科医師が持つべき心構えとしては、分かりやすい説明をすることも挙げられます。
訪問診療を行うにあたっては、患者様やそのご家族の不安や要望をしっかり聞き取り、医療に詳しくない人でも理解できるような説明をすることが重要です。
そのような心構えを持って接することで、信頼関係の構築にもつながります。
患者様のご自宅や老人ホームのような高齢者施設で診療を行う訪問診療の場合、検査機器等が十分とはいえないこともあるため、医療に関する幅広い知識や経験が求められます。
また患者様の状態を適切に判断し、患者様やご家族が安心して治療を受けてもらうためには患者様と、関連する多くの医療関係者の両方に対して、密で丁寧なコミュニケーションを心掛けましょう。