早期発見や生活習慣病予防
企業に所属している場合、年に1回の一般健診が必ず実施されますが、主婦や個人事業主などの場合は医療機関をご自分で探して健康診断を受けることになります。個人では健康診断を受ける義務はありませんが、疾患の早期発見や生活習慣病の予防に繋がるため、健康診断で健康指導を受けることが推奨されています。
国民健康保険が実施する健康診断
個人の場合は、自治体運営の国民健康保険が実施する健康診断が該当します。国民健康保険に加入している方に向けて受診券が郵送され、医療機関を選んで予約することになります。医療機関によっては予約なしでの健康診断が可能です。個人で受ける国民健康保険による健康診断は特定健康調査と呼ばれ、40歳から74歳が対象であるため、39歳以下や75歳以上の方は受けられません。75歳以上の方は後期高齢者医療制度の健康診断を受けることになります。39歳以下の方が個人で健康診断を受ける場合は、その他の制度などを利用する必要があります。39歳以下の健康診断はそれぞれで制度が異なり、健康診断にかかる料金も変わるのが特徴です。
人間ドックとは
高度で特殊な検査が可能
人間ドックも健康診断として個人で受けることができます。定期健康診断や特定健康調査は検査内容が10項目と決まっているのに対し、人間ドックは医療機関が任意に設定できるため100項目以上の中から検査を選ぶことが可能です。高度で特殊な検査を受けられるため、通常の自治体が行う健康診断を行った後に人間ドックを利用する方も少なくありません。
費用は全額受診者負担
疾患の早期発見も人間ドックの方が優れていますが、自治体が実施する健康診断と異なり、費用は全額受診者負担になります。また、公的医療保険を使用できないため、高額な費用がかかる点と検査項目によって費用が大きく変わる点に注意が必要です。人間ドックでの精密な検査を行いたい場合、実施している医療機関を調べる必要があります。インターネットで調べると各地域で実施している医療機関がわかるので、行きやすい医療機関で予約が可能です。