退院後の不安

手術や治療のために入院をしている場合、退院するのが不安だという方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。本来であれば、症状が落ち着き退院するのは喜ばしいことです。しかし入院していれば、体調面の心配があっても迅速に医師や看護師に対応してもらえます。それに対し、退院後に自宅療養となると、ご自身はもちろんのこと、一緒に暮らす家族も不安を感じることが多いでしょう。また、ご高齢の方ほど自宅療養を望む方が多くなり、訪問診療はより一層必要なものとなります。

訪問診療のメリット

生活環境によるストレスを軽減

退院後に在宅での治療へ切り替えるにあたって、積極的に利用したいのが訪問治療です。慣れ親しんだご自宅や老人ホームなどの施設での治療となるため、生活環境によるストレスを抱えにくく、家族や友人などが周囲にいることで安心もできるでしょう。訪問治療では、スケジュールを立てた上で定期的に医師や看護師が訪問し、患者様ご本人やご家族の方の悩み相談、診療、在宅治療、薬の処方を行います。

症状の経過観察

足腰が不自由で一人で出歩くのが難しく、通院困難なご高齢の方にとって、訪問治療は非常に重要です。医師による定期的な訪問があれば、症状の経過観察ができ、健康面での変化にもいち早く気づくことができます。通院困難であることが理由で、病院での定期的な診断が滞ってしまうこともありません。入院や通院していた医療機関とも連携を取り合い、患者様のこれまでの状況を把握することで、より適切なケアができます。

患者や家族の負担軽減

普段の生活の中でケアマネジャーやホームヘルパーなどの手を借りることもあります。同様に、医療の面では訪問治療を利用することで患者様ご本人とご家族の負担は軽減されるでしょう。ご自宅や老人ホームのような施設でも、訪問診療なら外来診療で受けるのと同じように診察や治療を受けられます。退院後の自宅療養で不安を感じる患者様でも、訪問診療を利用することで不安の解消に繋げられるでしょう。