外来診療を行っている内科医でも、総合病院の勤務医とクリニックなどの勤務医では1日のスケジュールに少し違いがあります。それぞれの1日の流れを見ていきましょう。
総合病院の勤務医の場合
総合病院の勤務医の場合、出勤後まずは入院患者様の回診や来院された患者様のカルテ確認といった外来準備を行います。総合病院の勤務医は、外来診察と病棟診察の両方を担当する場合も少なくありません。そのため、外来準備の前に病棟診察を行うことがあります。次に院内ミーティングを行い、医師と看護師間で情報を共有します。
外来診察の時間になったら、予約された患者様を優先して診察します。予約時間の間に当日来院した患者様の対応を行っていくのが診察終了までの大まかな流れです。
さらに、病棟診察も担当している場合は、診察時間の間に入院している患者様の診察を行い、必要に応じて検査もします。診察が終了した後は、また院内ミーティングです。検査結果などを確認し、今後の治療方針を検討します。診断書を作成し、自院で対応が難しい場合は他院への紹介状を作成したりなどの書類作成業務を行います。最後に、翌日の患者様のカルテを確認して緊急の対応などがなければ業務は終了です。
クリニックの勤務医の場合
クリニックの勤務医の場合は、入院設備の有無で1日の流れが異なります。入院設備がある場合は、総合病院と同じような1日の流れになります。入院患者様がいれば、午前の外来が終わって休憩をした後、午後に入院患者様の診察や検査を行っていく場合が多いです。入院設備がない場合は外来診療のみなので、夜間診療を行っていないのであれば業務終了時間が早いのが特徴です。
また、総合病院の外来診療とは異なり、医師自身で患者様の情報を管理していることが多いため、治療方針などを行う院内ミーティングは毎日行わないケースもあります。夜間診療を行っている場合や、遅い時間帯の訪問診療を行っている場合は1日の流れも少し異なってくるため、勤務時間が総合病院の勤務医よりも長くなることもあります。