オンライン健康相談とは
近年は感染症の影響もあり、オンラインによる健康相談を利用する人が増えました。オンライン健康相談は、オンライン診療と区別するために「遠隔健康医療相談」とも呼ばれ、厚生労働省から明確に違いが提示されています。オンライン健康相談は、医師はもちろん医師以外でも行うことができるため注意が必要です。相談によって確認できる内容もそれぞれ異なります。しっかりと把握しておきましょう。
オンライン健康相談とオンライン診療の違い
医師以外が行うオンライン健康相談でも、医学的な情報の提供は可能であり、その上で医療機関への受診を勧めることができます。しかし、相談に対して明確な病名の提示や、医学的な助言・診断を行うことはできません。これは医師法で定められた決まりです。
一方、医師が行うオンライン健康相談では、患者様本人の心身状態に応じた医学的な助言が可能です。しかし、個別の症状について詳細な診断を行うことはできず、あくまで一般的な見解から疾患の可能性を提示していくことになります。
健診結果の疑問はオンライン診療に相談
つまり、健康診断での個人の状態に対する疑問は、医師が行うオンライン健康相談であっても確認することはできません。個別の症状に関する検査と具体的な診断は、オンライン診療の領域となります。オンライン診療であれば、患者様の診察を行い、診断結果と明確な病名の伝達、処方といった診療行為が可能です。個人的な健康状態の確認はこちらで行いましょう。
オンライン健康相談のメリット
オンライン健康相談で詳細な診断や対処法などの確認はできませんが、気軽に健康状態を相談できる機会を設けることで、より多くの人の健康意識を高めることができます。
今起こっている心身不調の相談や医療機関の受診の必要性など、判断材料を提供できることは病気の早期発見に繋がります。アプリやウェブサイトからも気軽に相談できるため、日常生活の中での健康保持に役立てましょう。