訪問診療の費用について
訪問診療の費用は、定期的な訪問にかかる基本的な診療費と、必要に応じて行った検査などにかかる追加加算の診療費、この合計に10%から30%の医療費負担割合で決定しています。訪問診療の費用の算出方法自体はシンプルですが、患者様によって状況がそれぞれ異なり、費用も大きく変わってきます。
基本診療費
基本診療費は、生活場所がご自宅か老人ホームのような施設かでも費用が異なるのが特徴です。また、利用する医療機関、同じ建物内で診療する人数によっても費用は細かく変わっていきます。ご自宅への訪問診療は「在宅時医学総合管理料」で月に1回発生し、処方箋料もこちらに含まれます。老人ホームのような施設への訪問診療は「施設入居時等医学総合管理料」となりますが、費用の考え方はご自宅への訪問診療と変わりません。基本診療費は患者様の生活拠点で費用に差が出てくることに加え、訪問1回にかかる訪問診療料と回数で費用が決定します。訪問診療の回数は患者様の状態を鑑みて主治医が計画します。状態が落ち着いていれば月1回のこともありますし、状態が悪ければ毎日診療することもあります。
診療費の追加加算条件
診療費が追加加算される条件は、基本的に定期診療以外に緊急で往診が必要な場合です。臨時で往診した際に、対応者が医師か看護師、注射や点滴、薬の有無などによって加算される費用が異なります。また往診日が休日であったり、時間帯が深夜や夜間に対応する場合は費用が変わります。
訪問診療の費用で差が出る追加加算の費用は患者様の個人的要素が大きく、細かい項目に分かれているため、訪問診療を利用する際は医療機関や担当ケアマネージャーに相談しながらおおよその費用を確認してください。