訪問診療と往診の医療行為の違い
訪問診療と往診、どちらも自宅や施設にいながら医師に病状を確認してもらえますが、訪問診療と往診には大きな違いがあります。
訪問診療も往診も医師と看護師が患者さまの自宅や施設で診療しますが、訪問診療の場合は医師が計画的に診療するので、訪問日や診療の頻度があらかじめ決まっています。一方、往診は患者さまの病状が悪化した際、緊急的に患者さまのもとに訪問する医療行為です。もちろん状況が異なるため訪問診療と往診では料金も異なります。
訪問診療と往診の料金の違い
訪問診療の料金
訪問診療の場合は月2回程度、定期的に訪問して治療や経過の観察を行います。必要であれば訪問看護師にて看護ケアを受けたり、歯科医師による歯科訪問診療を受けることも可能です。料金には健康保険や介護保険が適用され、年齢や収入、認定を受けた要介護の度合いに応じて負担割合が変わります。
往診の料金
一方、往診は突発的に起きる病状に対応するため行う診療です。往診料にも健康保険は適用されるので年齢や収入に応じて負担額は変わります。料金の内訳ですが、往診料以外に治療で必要となった検査代や点滴代、薬代などが加算されます。
かかりつけ医について
突発的に起こった病状に対応するといっても、往診はかかりつけ医でなければ断られることがあります。なぜなら、患者さまの病状を把握しているかかりつけ医でなければ、的確な処置を行えないリスクがあるからです。普段から訪問診療を受けていれば、緊急の往診でも患者さまの病状に詳しい医師の診察を受けることが可能です。このように訪問診療を依頼している医師や看護師に緊急時往診を依頼できるメリットは大きく、歯科クリニックによっては24時間の緊急往診が可能です。