訪問診療は患者様が老人ホームなどの施設やご自宅に居ながら、病院と同程度の診察や治療を受けられる便利な方法です。一方で、どのように依頼をすればいいのか分からない方が少なくありません。訪問診療は病院への通院が困難な方が受けられる医療行為であり、その多くが高齢者の方です。自分で歩くことが困難な方や、寝たきりになって病院よりも老人ホームなどの高齢者施設での療養やご自宅での療養を選んだ方が多いです。そのような高齢者の方であれば、要介護認定されているケースがほとんどで介護サービスを受けているのではないでしょうか。
訪問診療の申し込みサポート
介護サービスを受けている方なら、担当のケアマネジャーへの相談で訪問診療の申し込みが可能です。ケアマネジャーに相談すると、依頼から訪問診療開始までの流れをトータルでサポートしてくれるので安心です。訪問診療の利用契約は事前訪問の時に行われることが多く、必要な書類として「かかりつけ医からの診療情報提供書・医療保険証・介護保険証・印鑑」などがあります。文字で見ると難しそうな書類が並んでいますが、ケアマネジャーが丁寧に教えてくれるので心配することはありません。
かかりつけ医への連絡や相談、理学療法士との調整
介護を必要とする患者様への訪問診療では、ケアマネジャーは大きな存在です。かかりつけ医への連絡や相談など、患者様の家族では分からない部分をサポートしますし、訪問診療を行う医師の診療計画に基づいて、リハビリテーションなどを行う理学療法士との調整も行います。
これまで患者様が利用していた「かかりつけ医」が、そのまま訪問診療を行うことができれば問題ありません。しかし病院が変わる場合は、訪問診療を行う医師が今後の「かかりつけ医」となるため調整が必要です。この時の連絡や調整についてもケアマネジャーが担当するので、大きな存在であることはお分かり頂けるでしょう。