2つの非常勤勤務方法
医師の非常勤勤務には、「定期非常勤」と「スポット」という2つの勤務方法があります。定期非常勤とは、一定期間、定期的に継続して働く勤務スタイルです。一方、スポットは臨時で特定の日のみ勤務する方法です。
定期非常勤とは?
定期非常勤は、例えば「毎週月曜日の午前診」や「隔週の火曜日」といったような働き方となります。分かりやすくいうと、「定期アルバイト」など「定期」がつく場合はすべて定期非常勤のことを指します。また、「固定勤務」と呼ばれたり、単に「非常勤」とするときは定期非常勤を意味したりします。
スポットとは?
スポットの場合は、「○月○日の午前診」、「△月△日の当直」などの形式です。「単発アルバイト」など「単発」と表現されることがあるほか、実質的には「代診」もスポット勤務となる場合がほとんどです。
両者を組み合わせての働き方
このような働き方は、両者を組み合わせることもできます。複数の場所に勤務し、「フリーランス医師」として働くケースもあります。
その場合は個人事業主として税金を納めたり、国民健康保険への加入が必要だったりします。なお、定期非常勤とスポットの、勤務1日あたりの単価に違いはありません。ただし、スポットで突発的に出る急募求人の場合には、単価が高く設定されていることがあります。
非常勤医師の給与と働き方
収入の安定度でいうと定期非常勤のほうが安定性は高いのですが、その分勤務の手軽さや自由度はスポットよりも下がります。ただし、スポットの場合はスケジュール調整の手間がかかるため、そこに面倒さを感じるケースもあるようです。ダブルブッキングしないように注意が必要です。
両者をうまく組み合わせて勤務すれば、プライベートの時間を確保しながらフリーランスの医師として活躍でき、働き方によっては勤務医よりも高収入を目指せます。また、さまざまな病院で経験を積めるのも、定期非常勤とスポットを両立する働き方の特徴です。
同じ環境に身を置き続けないことが、モチベーション維持につながりやすいこともあります。