外来の内科医師の業務
外来の内科医師は、会話による問診、視診、聴診器による聴診などを行い、症状が確定できない場合は検査により、患者様の状態を適切に確認することです。検査結果に応じて薬剤処方を行い、重症と診断した際は入院を提案する場合もあります。
外来は患者様が初めに頼る場所でもあり、1日に多くの患者様が来院するのが特徴です。
外来ではたくさんの患者様の診察をするので、ひとりあたりの患者様と接する時間は短く、その決まった時間の中で患者様の状態を的確に見極めることが重要になります。
内科医師に求められる能力
外来診療の内科医師に求められる能力を見てみましょう。
患者様の状態を見て、異常を見極める能力や、悪い所を探るスキルは不可欠です。内科の場合、目で確認できない異常が多く、さらに患者様によって症状は様々なので、臨機応変に対応できる判断力も重要といえるでしょう。
また、患者様は身体に異常があるとまずは内科を受診することが多く、内科以外の受診が必要となれば、患者様に適切な診療科を案内しなくてはいけません。そのため、専門分野だけでなく、他の診療科目を含めた医療全般の知識を学び続けることで、内科医師としての能力向上に役立てられます。
コミュニケーション能力の重要性
コミュニケーション能力も重要な能力のひとつです。
コミュニケーション能力に長けていると、会話から患者様の体の状態を的確に聞くことができ、また看護師との連携も取りやすくなり、スムーズな診察が可能になります。そのため、医療関連の知識だけでなく、対人スキルに自信がある人に向いている職業といえるでしょう。
また、内科では病気の治療の一環として、生活習慣の改善を患者様に求めることがあります。
患者様に具体的にどのような方法で改善するかを伝えるだけでなく、「この先生と一緒に生活習慣の改善に向けてがんばってみよう」と患者様に思ってもらえるような医師になることも大切です。そのためには、患者様との密接なコミュニケーションから信頼を得ることが必要になります。