開業医の現状
歯科医師の資格を有していても、開業医として自分のクリニックを持つ割合は、40代で約50%、50代で約70%といわれています。30代で開業できる方は約17%と少数です。その理由は、開業資金が高額になっていることと、独立して行えるだけの技術を習得するのに時間が必要になるからです。それまでは、歯科クリニックに勤務医として働くことがほとんどです。
勤務医の働き方
シフト勤務とは
勤務医として働く場合には、固定勤務かシフト勤務、その両方を定めている医院があります。シフト勤務とは勤務時間が決められている固定勤務とは違い、日ごとに複数の勤務時間で働く形態を呼んでいます。サラリーマンなど9:00~18:00までの8時間労働が定められている働き方を固定勤務と呼び、月曜日と金曜日は12:00~21:00、火曜日~木曜日は9:00~18:00、土曜日は9:00~12:00など、1週間の内に曜日によって勤務時間が異なる働き方をシフト勤務と呼んでいます。
固定勤務とは
歯科クリニックでは固定勤務と固定休日を採用しているケースとシフト勤務とシフト休日を採用しているケースがあります。固定勤務と固定休日を採用している例だと「休診日は木曜日と日曜日、それ以外は9:00~19:00で休憩は2時間あり」といった具合となり、働き方がとても分かりやすくなっています。
シフト勤務のメリット、デメリット
その点シフト勤務は先にお伝えしているように、休日や勤務時間が日によって異なるため働き方をイメージしにくい点があります。
だからといって、シフト勤務・シフト休日が悪い訳ではありません。確かにシフト表ができ上らないと休日が分からないので、予定が立てにくいデメリットはあります。一方で、普段よりも早く終われる日があることや、勤務終了後も医院が営業中の場合はサッと帰れるので、時間通りに就業できるメリットもあります。
自分のライフワークに合わせる
最近では1日10時間勤務で、週休3日のシフト勤務を採用する歯科クリニックも増えてきています。その背景には働き方が多様化する中で、働くときはとことん集中して働いて、しっかり休みをとる勤務医が増えてきている証拠といえるでしょう。いずれにしても、勤務医として歯科クリニックで働くなら「固定勤務・固定休日」を選ぶのか「シフト勤務・シフト休日」を選ぶのか選択肢はありますから、自分のライフワークに合わせて勤務する歯科クリニックを選ぶとよいでしょう。