歯科訪問診療の必要性は徐々に高まっています。これまで、歯科医院やクリニックでしか勤務したことがないという方、新卒の勤務先として上記のような職場しか想定していなかったという方も、歯科訪問診療に携わることを検討してみてはいかがでしょうか。幅広い経験を積めば、歯科衛生士としてより豊かな知識や技術、能力が身につけられるはずです。
歯科訪問診療とは
歯科訪問診療とは、ご自宅や老人ホームのような高齢者施設に歯科医師や歯科衛生士が訪問して、患者様のお口の健康のために歯科検診や治療を行います。手術などの病院内でないと治療ができない重篤な症状は対応できませんが、一般的な歯科医院で行っている診療であれば対応可能です。昨今、直接歯科医院に通院するのが難しい方のために、盛んに歯科訪問診療が行われています。特に60代以降の高齢者や、障害を抱えていて歩行が難しい方を対応するケースが増えています。
需要増大の歯科訪問診療
今後、ますます高齢化が進んでいくことが予想されている中、歯科訪問診療の需要増大は間違いありません。実際、人材不足から「未経験可能」という条件での人材募集も多く、早急な人材の確保が必要とされています。
歯科訪問診療の現場で求められる人材とは
歯科訪問診療の現場で求められる人材とは一体どのような方なのでしょうか。歯科訪問診療は患者様が暮らす自宅や施設で行いますので、患者様とゆっくりと話ができます。診察・治療に関する話はもちろんですが、世間話もすることから、歯科訪問診療の担当者は患者様にとって身近な存在になりえるのです。
コミュニケーション能力が重要
患者様に寄り添った診察・治療ができることは歯科訪問診療のメリットですが、その分コミュニケーション能力が非常に重要になります。コミュニケーションに自信がある方、仕事を通してコミュニケーション能力を高めたいと思っている方にとっては適任でしょう。歯科訪問診療は将来性があるだけでなく、ホスピタリティ精神を持って患者様に関わっていけます。歯科訪問診療を行うクリニックでの仕事は非常にやりがいを感じられることでしょう。