病棟勤務とクリニック勤務の看護師の業務は、共通する部分もあるものの、異なる点も少なくありません。仕事の内容や働き方、給与面などから、両者の違いを見ていきます。
夜勤の発生有無の違い
まず大きな違いとして、病棟勤務の場合は夜勤が発生し、クリニック勤務の場合は夜勤がないことが挙げられます。入院の患者様がいる病棟では、24時間体制での看護になるため、どうしても夜勤を担当する看護師が必要となります。一方、クリニックは基本的に入院がなく、日勤のみという働き方がほとんどです。日勤のみであれば、生活リズムが崩れにくいというメリットがあります。
施設の休みの違い
さらに病棟では365日施設としての休みはありませんが、クリニックは日曜日と平日1日を休みとしている施設が多いことも両者の相違点です。そのため、クリニック勤務では必然的に週休2日となるケースがあり、プライベートの予定が立てやすい環境といえます。ただし、残業が少なめなため、給与面で満足できないかもしれません。
技術面でのスキルアップの違い
また、病棟ではより高度な医療知識や対応が求められるケースが多く、定期的に勉強会が開催されることがあります。勤務時間外に開催される場合がほとんどなので、日々の業務との両立に負担を感じる人もいるでしょう。ただしその分、自分のスキルアップやモチベーションアップにつながりやすくなります。一方、クリニックに訪れる患者様は、重症度が低く命に関わるような状況ではないことが一般的です。重症度が低いのに比例して専門的で難しい処置を行う機会も減少するので、看護師としての技術面でのスキルアップが目指せないケースも少なくありません。
まとめ
これまで述べてきた通り、看護師としてスキルアップしながら働きたい、稼ぎたい人には病棟勤務、仕事とプライベートが両立しやすい環境で働きたい人にはクリニック勤務がおすすめです。患者様との触れ合い方が異なるため、自分の理想像に近い働き方ができる場所を選択することも大切です。