採用活動において、コンパスグループでは経験者・未経験者問わず「歯科医師・歯科衛生士・コーディネーター」など多職種の方に、お仕事のイメージがしやすいよう「現場見学」を実施しています。「現場見学」は履歴書や面接だけでは伝わりにくい「人となり」や「現場のリアル」を感じ取れるとても重要な機会です。
今回はあまり馴染みのない「訪問歯科」にフォーカスして、当法人の職場見学をご紹介。
「採用する側・される側」が、どこを見てどんなことを重視しているのか。この記事が双方が納得できる“出会い”のヒントになれば幸いです。
採用側が現場見学で注目しているポイント
コミュニケーション力と人柄
訪問歯科では、患者様やそのご家族、施設スタッフとのコミュニケーションが非常に重要になります。
明るい挨拶をしているか、スタッフや施設への接し方など、言葉遣いや笑顔、態度などから人柄を見たいと思っています。
特に患者様は高齢者が中心で、会話での言葉選び、丁寧に寄り添う姿勢が求められます。こうした対応に「自然な優しさ」や「配慮」ができる方を求めています。
チームワークへの適応力
訪問歯科は単独行動ではなく、歯科医師・歯科衛生士・コーディネーターのチームで連携する場面が多くあります。そのため、見学時にはスタッフ間のやり取りを見て、人との協調や、チームとの相性も求めています。
ちょっとした雑談の返しや、場の空気など、細かな部分にまで気を配れる方だととても喜ばれます。
実際の訪問歯科に対する興味・意欲
見学中に感じた疑問を調べたり、時間があれば質問したり、訪問歯科の業務に対する情熱も大事なポイントです。どれだけ仕事に前向きに臨んでいるかは、採用後の成長にも直結するため非常に重視されます。
求職者が現場見学で注目しているポイント
実務内容の現実感
訪問歯科の仕事は、外からは見えづらいことが多く「実際にどんなケアをしているのか」「移動や準備はどのくらい負担があるのか」など、現場を見ないと分からない点が多々あります。
自分が実際に働く姿を想像しながら「この仕事を自分はできるか」「やりがいを感じられるか」といった視点で観察してみてください。
スタッフの雰囲気や現場の空気感
特に求職者の皆様が強く意識しているのが「働く人の人柄や雰囲気」です。
どんな人たちが働いているのか、忙しい中でも笑顔があるのか、ピリピリした雰囲気ではないか、など「自分がこの場に入って、やっていけるか」という感覚を重視する方が多くいらっしゃいます。
求人票に書いてある条件以上に、実際の現場から感じる“居心地の良さ”は、職場選びに大きな影響を与えているようです。
ワークライフバランス
訪問歯科は移動が多く、1日のスケジュールがタイトになりがちな現場でもあります。そのため、訪問件数や移動時間、休憩の取り方、1日あたりの労働密度などをしっかりと見ておきましょう。
家庭と両立できるのか、体力的に続けられそうか、といった点を実際の流れから判断している方も多いです。
現場見学は“マッチングの場”
見学は、どちらか一方だけが判断するものではありません。双方が「この人・この職場と一緒に働きたい」と思えるかを確認する機会です。
そのため、採用側は「見極める」だけでなく「見られている」ことももちろん意識しています。
現場の整理整頓、スタッフの対応、1日のスケジュールの見せ方など、透明性と丁寧さを大切に、求職者の方の信頼につながるよう努力しています。
一方、求職者の方も「ただ見て、参加する」だけでなく、気になったことがあれば積極的にメモをしておく・調べるなどして、自分にとっての“働く価値”や“続けられる条件”をしっかり確かめてください。
まとめ
訪問歯科というフィールドは、医療と介護の間をつなぐ大切な役割を果たしています。
その現場で働く仲間を見つけるための“現場見学”は、書類では伝わらないたくさんの気づきがある時間です。
採用側も求職者側も、お互いの目線を理解し合いながら、納得のいくマッチングを目指して見学を実施しています。
現場見学に参加いただく際は、上記を念頭に置き、ご自身が実際に働くイメージをしながら参加してみてください。きっと見える景色も違ってくると思います。
